よく鉛のスクラップなどを材料にしておもりを作る話がありますが、単純に鉛のスクラップといってもさまざまなものがあり、実際鉛以外の金属が混ざることも多く亜鉛、ビスマス、鉄などその他いろいろな不純物があります。(不純物によっては、金属の溶ける温度が変わるので溶けなくなったり、金属が流れにくくなります。)
私達はそれらを仕分けし仕事をすることで鉛棒及び鉛地金を作ります。
鉛管や鉛板といったスクラップは一般にはあまり流通していません。それは業者間取引や、工場からの現場引き取りなどが多い為です。鉛スクラップを集めるのもなかなか難しいのです。その後、集荷した鉛を仕分けしていく作業も「他の金属が混ざらないか」などの注意が必要です。ここで間違うと、品質の悪い鉛地金が出来てしまうのです。また大きな塊などを、細かくするなどの作業も発生します。
活字スクラップには、鉛とアンチモニ(アンチモンとも呼びます。)の合金や亜鉛をメインとし合金(アルミなどが混ざっている)があります。この亜鉛合金の活字スクラップが鉛合金と混ざると、溶けにくくなったり、流れが悪くなったり、加工していく上で不都合が起こりやすくなります。その為、鉛合金と亜鉛合金のそれぞれの活字スクラップを、ほぼ手作業で仕分けするのです。この作業がかなり大変な作業となるのです。(右の写真はよりわけた亜鉛合金分です。)この仕分けした活字と鉛スクラップとを調整して精錬加工したものが硬質鉛です。(アンチモニ約10%)
アンチモニ10%前後の配合もメタルジグを作るうえでは、適度な硬さとなっています。(これ以上硬いと折れたり割れたりしやすくなり低いと曲がりやすくなります。)
また作業するうえでも、一度加工精錬した鉛は再溶解する時煙も出にくく、精錬カスも出来にくいです。
初めての方から熟練の方まで満足いく材料となっております。鉛専門業者である当店「鉛くん」の鉛をぜひお試し下さい。常に在庫を準備して出荷出来るようにしています。